最終処分
グリーンフィル小坂株式会社~廃棄物の処理、最終処分場
東北自動車道小坂インターチェンジから東に5キロ。交通の利便性に優れた緑豊かな場所・小坂町に「グリーンフィル小坂株式会社」はあります。小坂町は、鉱山の町としても長い歴史を持ち、DOWAグループの発祥の地でもあります。
DOWAグループは、廃棄物処理、土壌浄化、資源リサイクルなどの分野でリーディングカンパニーとして活躍しています。最終処理に関しても、小坂町に隣接する大館市に200万立方メートルの管理型の最終処理施設を長年にわたり運営している実績を持っています。
この「グリーンフィル小坂」は、リサイクル拠点である小坂製錬所のさらに上流に位置し、地元の鹿角広域行政組合からの焼却灰をはじめとした一般廃棄物および産業廃棄物を受け入れる目的でつくられています。ここには最先端の技術を採用しています。粘性土+ゴムシートという異なった遮水構造を採用し、シート破損による漏水をしっかりと防水しています。さらに侵出水は、付属する処理施設で排水基準をきちんとクリアした上で放流します。
民間施設として国内最大級の処理施設である「グリーンフィル小坂」。ゆとりのキャパシティ・万全の管理体制・DOWAグループによる信頼の運営により、環境保全への貢献と、将来までの安心をお約束します。
グリーンフィル小坂 概要
埋立計画縦断図
概要
名称 | グリーンフィル小坂 |
施設の種類 | 一般廃棄物・産業廃棄物 管理型最終処分場 |
所在地 | 秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字杉沢96-29 |
埋立面積 | 9.14ヘクタール |
埋立容量 | 270万立方メートル |
遮水工 | 底面部 粘性土+合成ゴムシート 斜面部 合成ゴム2重シート |
営業開始 | 平成16年12月 |
埋立廃棄物の種類
一般廃棄物
不燃物残さ、焼却残灰
産業廃棄物
燃えがら、汚泥(無機質)、廃プラスチック類、ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類、ばいじん、ゴムくず、金属くず、鉱さい、産業廃棄物を処分するために処理したもの。(上記のうち特別管理産業廃棄物であるものを除く)
Technical&Safety(安心と最新鋭の技術)
安心して地域と共生できる施設に。
最新鋭の技術を生かした構造・システムをここに集約しています。
漏水検知システム
検査・埋立段階は・・・
遮水工施工検査および埋立段階での漏水検知のために、電気抵抗値測定による漏水検知システム(面電極としてアルミ電極付不織布保護マットを用いる方式)を採用しています。
長期間の検知は・・・
長期間の漏水検知として、粘性土遮水上面に配置された漏水検知管(直径25ミリ)により、直接的に侵出水の漏水を検知できます。
遮水構造
底面部では・・・
上層に遮水シート(厚さ1.5ミリ)、下層に粘性土遮水層(厚さ600ミリ)を配し、異なった遮水方式を採用しています。
これにより突起物による万が一の遮水シート貫通事故などでも遮水効果をしっかりと発揮できます。
斜面部では・・・
遮水シート(厚さ1.5ミリ)を二重に配すると共に、上層シートの上に遮光性の不織布を敷設し、太陽光線による遮水シートの劣化を防止しています。