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東南アジアの廃棄物処理会社を買収

東南アジアの廃棄物処理会社を買収

インドネシア、タイ、シンガポールで事業を開始、アジアNo.1の環境・リサイクル会社へ

ＤＯＷＡエコシステム株式会社は本日、東南アジアの廃棄物処理会社であるModern Asia Environmental Holdings, Inc.（以下 MAEH社）の発行済みの全株式を、HSBC Private Equity (Asia) Limitedを主体とする投資ファンドから譲り受ける契約を締結いたしました。譲渡日は、2009年2月5日を予定しています。

MAEH社は、東南アジア３カ国、４拠点で廃棄物処理事業を展開している会社です。インドネシアでは、１拠点で最終処理施設や廃油・廃液処理施設などを保有し、廃棄物処理事業、燃料再生事業、土壌・施設浄化事業などを行っております。インドネシアで唯一、有害廃棄物の最終処理の営業許可を所有している会社です。タイでは、焼却処理施設と最終処理施設の２拠点を保有し、廃棄物処理事業を行っています。タイ全土で廃棄物の焼却処理施設は２ヶ所しかなく、そのうちの１ヶ所です。シンガポールでは、１拠点で焼却処理や蒸留･再生事業を行っています。インドネシアとタイの最終処理施設の敷地面積の合計は約100万㎡で、ＤＯＷＡグループが秋田県に保有しているグリーンフィル小坂（民間の管理型最終処理施設としては日本最大級）の約10倍の広さとなります。現在ＤＯＷＡグループは、日本国内に300万㎥の最終処理容量を確保しておりますが、今回の買収により合計で1,000万㎥以上を確保することになります。ＤＯＷＡエコシステムは、近年日本国内において最終処理施設を機軸として、廃棄物の中間処理事業→土壌浄化事業→リサイクル事業へと展開し、急速に成長してきました。今回MAEH社の買収を機に、日本と同様のビジネスモデルが東南アジアで展開可能となり、新たな成長が期待できます。MAEH社はＤＯＷＡグループにとって計り知れないポテンシャルを秘めた中核企業となると考えています。

MAEH社は、2000年に米国の大手廃棄物処理会社の海外部門（旧Waste Management International, Inc.（WMI社））の元社員が設立した会社で、旧WMI社の施設やプロジェクトを継承してスタートしました。MAEH社の各事業拠点は、ISO9001・14001、US－EPA(米国環境保護局)などの国際基準に適合しており、日本の基準と遜色ありません。最終処理施設は、シートからの漏洩を防ぐため３重の安全構造となっています。また廃棄物の収集運搬には、GPS(衛星による位置確認)を利用した車両の運行管理やバーコードによる廃棄物の管理など、最新のテクノロジーを採用しています。

東南アジアでは、近年廃棄物や有害物質の不適正な処理で人々の健康に被害が出るなど、環境問題の解決が大きな課題となっており、適正に処理できる廃棄物・リサイクル施設が未だ十分でないのが現状です。今後、各国の政府や自治体だけでなく、東南アジアに進出している企業からも廃棄物・リサイクルなどの適正処理のニーズは高まり、中長期的に環境関連ビジネスの急成長が見込まれます。

ＤＯＷＡグループは、これまで主に国内および中国で環境・リサイクル事業を展開してきましたが、今回の買収により、東南アジアの主要３カ国で新たに廃棄物処理事業、土壌浄化事業、リサイクル事業を開始いたします。この結果、東南アジアに進出している企業に対しても、日本と同様の信頼あるサービスを提供することが可能となり、日本・中国・東南アジアで廃棄物処理・土壌浄化・リサイクルのトータルサービス（One-Stop-Shop）が提供できる唯一の会社となります。また、今後は日本政府などが行っている東南アジアの環境支援活動への貢献を始め、ＣＤＭ(Clean Development Mechanism)事業や環境コンサルティング、各国での環境関連人材の育成にも力を入れてまいります。

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